ふくらはぎのしびれはなぜ起きるのか

しびれ(感覚異常)は、神経への圧迫や血行不良によって神経への刺激・酸素供給が不十分になったときに起こります。ふくらはぎのしびれは一時的なものも多いですが、慢性的に続く場合は何らかの疾患のサインである可能性があります。

しびれの感覚は人によって異なり、「ピリピリする」「じんじんする」「感覚が鈍い」「重だるい」など様々な表現がされます。

しびれの原因を「神経系」と「血管系」で分けて考える

神経系によるしびれ

  • 腰椎椎間板ヘルニア:腰の椎間板が飛び出して神経を圧迫。腰からふくらはぎ・足先にかけてしびれや痛みが走ることが多い。
  • 腰部脊柱管狭窄症:脊柱管が狭くなり神経を圧迫。歩くとしびれがひどくなり、少し休むと楽になる「間欠跛行」が特徴。
  • 坐骨神経痛:坐骨神経が何らかの原因で圧迫され、お尻から足先までしびれや痛みが広がる。
  • 足根管症候群:足首の内側にある足根管で神経が圧迫され、足底・足先・ふくらはぎ内側にしびれが出る。

血管系・血行不良によるしびれ

  • 末梢動脈疾患(PAD):動脈硬化により脚への血流が低下。歩くと痛みやしびれが出て、休むと楽になる。喫煙者・糖尿病患者に多い。
  • 深部静脈血栓症:脚の深部の静脈に血栓ができる。片脚のみのしびれ・腫れ・痛みが特徴。肺塞栓症の危険もあるため緊急性が高い。
  • 糖尿病性神経障害:高血糖が持続することで末梢神経が障害される。左右対称のしびれや灼熱感が出ることが多い。

一時的なしびれと慢性的なしびれの違い

項目 一時的なしびれ 慢性的なしびれ
持続時間 数分〜十数分で解消 数週間以上続く
きっかけ 正座・同じ姿勢・冷え 明確なきっかけがないことも多い
解消法 姿勢を変える・温める 治療が必要なことが多い
受診の必要性 基本的に不要 早めに受診を

日常でできる血行改善のセルフケア

  1. 長時間同じ姿勢を避け、こまめに体を動かす
  2. 足首やふくらはぎのストレッチを日課にする
  3. 冷え対策として靴下・レッグウォーマーを活用する
  4. 禁煙(喫煙は血管を収縮させ血行を悪化させる)
  5. ウォーキングなど有酸素運動を継続する

すぐに受診すべきしびれのサイン

次のような症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

  • 突然起きた強いしびれ・脱力
  • 片側のみのしびれと腫れ(深部静脈血栓症の疑い)
  • しびれに加えて排尿・排便障害がある
  • しびれが2週間以上改善しない